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塾長の夏休み 後編

西穂高岳山頂から、奥穂高岳まで、ここからが本番です。

ここからは登山道というよりは、崖をよじ登ったり、へつったり、
鎖場を慎重に下ったりで、
1:25000の地図上では10㎝ぐらいの距離(10㎝×25000=250000㎝=2.5㎞)ですが、
6時間半ぐらいかかります。
「1:25000の地図上で10㎝は実際の距離にすると何㎞でしょう」
は、中学入試の定番ですね。
 
昼を過ぎると稜線付近はガスに包まれ、寒いくらいでした。

確かに気温は100m上がるごとに0.6℃(湿潤空気の場合)下がりますから、
高山市が34℃でも、3000mのここは3000÷100=30 34-0.6×30=16℃となり
寒いはずです。あちらこちらに真夏でも雪が残っていました。

「地上が34℃のとき、3000mの山頂の気温は?」
滝中学で出題されそうです。
 
奥穂高岳(標高3190m、日本第3位)に着くころには小雨混じりの天気になってしまったので、
そのまま急いで穂高岳山荘まで下りました。
 
最終日は、下山のルートの選択に悩みました。
頂上付近が厚い雲に覆われていたので、涸沢経由で帰ることにしました。
今年は雪が多かったせいで涸沢のキャンプ場周辺も雪がたくさん残っていました。
この雪がやがて梓川に、そして犀川になり長野盆地で千曲川と合流して日本最長の川、信濃川になります。
「犀川と関東地方から流れてきた(  )川は(  )盆地で合流し、(  )川に名称を変えて(  )平野に流れ込む」
なんて、いかにも東海中学や南山男子中学に出題されそうです。
東海中学を受験するうえで、
知っているけれど文章で説明できない、では命取りになります。
 
 
山小屋から下山口である上高地までは、距離にして約22km、
下るだけでも約7時間ぐらいかかりました。
 
年に一度の登山、来年も体力や気力が充実していれば、
また登りに来たいと思います。

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